アクション!

 土曜日は朝からマンションの理事会。造園業者さんがきて、どういう作業をしているか説明する。植物のことはまったくわからないので、なるほど、造園業というのはこういうことをやるんだと納得。その他の議題も、みんななぜか熱心で昼過ぎまでこの会議に束縛される。

 結局外にでたのは一時近くであった。電車に乗るのは時間がもおたいないので、この日は近所を散歩することにする。それにしても暑い。国道に沿って富岡まで行き、杉田へ向かう。途中、青砥という町に至る。青砥という地名はなじみがある。この青砥にこじゃれた文具店が開店していた。店内はけっこう広く、輸入雑貨や画材もあつかっていた。書き心地のよいボールペンを二本買う。スケッチにつかえそうな気がするが、当方はこのところぜんぜんスケッチをしていない。手書きで原稿を書くか、と思ったが、字が汚いのでそういうことはしないであろう。無用なものを買ったかもしれない。この日はあんまり暑いので、杉田から電車で帰宅。

 日曜は朝から外出する。いつもの七福神巡り。東京散歩をはじめてからデジャブがふえた。あ、この道来たことあるな、といつも思うのだが、家人には来たことないよ、とよく訂正される。寺社などの写真は取るが、歩行中のどうでもいい風景は撮影しない。それで、道の記憶があいまいになってしまうのであった。で、安いアクションカメラというのを買った。バイクや自転車などに取り付けるタイプのものだが、これを散歩に応用しようというわけだ。出がけにネット注文したマイクロSDカードが届いたので、これを装着してでかける。この日は小石川の七福神巡りをすることにした。例によって三田まででて、三田線に乗り換え水道橋でおりる。後楽園遊園地の中に福禄寿がある。昔の後楽園とはずいぶん違っていた。子どもが小さかったころ、やはり暑い夏にここまでウルトラマン・ショーを見に来たことがあった。ウルトラマンは、人を超越している、という意味であろう。つまりに非人である。人非人の活躍をみにきたのだ。

 カメラは首からぶらさげてみたが、使い方が今一つわからない。このカメラにずっと気をとられて、この日の風景はよく覚えていない。帰宅して観たら、ブレが激しく3D酔いしそうな映像になっていた。やはりなるべく固定化しないといけない。しかし、炭鉱夫の電灯みたいに、頭に付けるわけにもいかない。次回また工夫をしてみよう。

 播磨坂にでる。ここは以前きた。啄木終焉の地の記念館をさがしてうろうろしたところだ。桜の季節に来るときれいだろうな、という並木がならんでいる。途中で馬琴の墓もみた。ゴールは茗荷谷拓殖大の前が最後のターゲットであったが、ここは御府内八十八か所巡りのときにもきた。駅近くのサイゼリアで遅い昼をとり、帰宅。後楽園駅三田線春日駅に乗り換えた。はじめて。けっこう離れているはずだが、と思って、案内板の通り、階段を上ったり下ったりしながら歩いた。地上と違い、冷房が効いている地下なのでよかった。

 電車の往復のなかでは、また『シェリング講義』のつづきを読んだ。絶対知の体系はかつて神のものであり、被造物の手には取れないものであった。しかし、近代に入って、この不可知の体系は可能性としてヒトの視野に入ってくる。自由と体系の格闘はここに由来するのであろう。神と世界のあいだに人は立っている。

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